担任の先生の大きな役割③
カテゴリー:日本人英語講師 プロの視点|2011年2月22日 13:47
今回は私たちプロの日本人英語講師と担任の先生が組んで授業を行うときの、担任の先生の「進行役」としての役割についてご紹介します。
一人ずつまたはグループごとに児童たちが発表するときの進行役は、欠かすことのできない担任の先生の重要な役割です。
どの児童からスタートさせ、次にどの児童にすればその日いい活動ができるのか、一番ご存知なのは担任の先生です。
きっとどの授業でも同じようにされているので、特に「進行役」としての役割はあまり意識されていないでしょう。
しかしこうした役割を担任の先生が担うことで、スムーズに児童たちの発表が進み、他の児童たちもしっかりと聞くという体制ができあがります。グループ対抗の活動(競争)の時も同様です。
もし担任の先生が進行役をしなければ、どうなってしまうでしょうか。
授業の流れは滞り、発表等は一方通行になり、聞こうともしない児童たちが続出してしまいます。グループ間競争も盛り上がらず一方的になってしまったり、誰も発話しなかったり、また日本語ばかりが飛び交うようになってしまいます。
こういったスムーズな活動は担任の先生が日々クラスの児童に接し、お互いの人間関係やその日の彼らの状況をよく理解されているからこそできることなのです。
担任の先生と組んだ小学校英語活動だからこそ、ほとんどの言葉も日本語に訳す必要もなく、ダラダラと長い説明をする必要もなく、児童たちの明るく活発で、自発的な様々な活動につながるのだと、日々実感しているところです。
新井幾子(あらいいくこ)先生 プロフィール
小学館アカデミー講師歴も11年目に突入。1歳児から中3までの英語、算数(中学生には数学)、国語を受け持つ。父親の仕事の関係で、日本にいながらバイリンガルの幼稚園に通園。そのためかその後、公立の教育機関に進むが、英語、外国人に対して全く障壁を感じることなく成長。結果、バイリンガルの大学に進学。多国籍の人々に囲まれた寮生活を送る。英国、米国、中国など長期滞在経験もあり。

担任の先生の大きな役割②
カテゴリー:日本人英語講師 プロの視点|2011年2月 1日 14:51
前回に引き続き、私たちプロの日本人英語講師と担任の先生が組んで授業を行うことで、児童たちにとってどれだけ楽しい活動が行えるかご紹介しましょう。
様々な活動を行う前にどうやってやるのか、私たちと担任の先生とのデモンストレーションを通して児童たちに説明し理解させます。
"shopping"の授業で「衣類を買う」という活動を行った時、客の役をしていたある担任の先生が、ご自身が本当にほしいものを生き生きとした表情で予算内で買おうとします。対する児童たちは先生が何をほしがっているのかよく知っています。
担任の先生が見せてくれたデモンストレーションによって、その後の活動では児童たちはただ単に"買い物ごっこ"をするのではなく、それぞれ本当にほしいものを買おうとします。
パターン化された"I want socks."ではなく"I want blue socks."" I want cute socks."" I want ○○○ socks."と彼らの自発的で気持ちのこもった発話にあらわれていました。
また演算記号+-×÷を使って、数字の言い方に親しもうという授業では、自由に
4 ○■○=24
という数式をたくさん作ろうという活動を行います。
3×8=24 48÷2=24というシンプルな数式のデモンストレーションを数回行い、児童たちが十分理解したと思われたら、担任の先生は少しひねりを加えます。( )を使ったり、数値を大きくしたり、演算記号を複数用いたりします。つまり児童の算数の実力に応じたデモンストレーションです。
たとえ英語で数字を言うにしても、単純な計算式では児童たちは英語を言わされていると感じてしまいます。
しかし児童の算数の実力に合わせた活動をすることによって、児童たちは我さきにとばかりにワクワクしながら自ら進んで数式を作り、また発話したがりました。
彼らの知的好奇心がくすぐられた瞬間です。
児童たちは私たち英語講師よりも、担任の先生のほうを見て真似をしようとします。やり方についての長い説明など不要です。先生のやるようにやってみたいと思い、活動してようとするのです。
新井幾子(あらいいくこ)先生 プロフィール
小学館アカデミー講師歴も11年目に突入。1歳児から中3までの英語、算数(中学生には数学)、国語を受け持つ。父親の仕事の関係で、日本にいながらバイリンガルの幼稚園に通園。そのためかその後、公立の教育機関に進むが、英語、外国人に対して全く障壁を感じることなく成長。結果、バイリンガルの大学に進学。多国籍の人々に囲まれた寮生活を送る。英国、米国、中国など長期滞在経験もあり。
