クロスゲーム クロスゲーム
ストーリー

第1話
スポーツ用品店の息子、樹多村光は、バッティングセンター&喫茶店「クローバー」の月島四姉妹と幼なじみ。しっかりものの長女・一葉(いちよう)。明るく素直な次女・若葉(わかば)。ちょっぴり無愛想な三女・青葉(あおば)。元気いっぱいの四女・紅葉(もみじ)。

光は若葉に頼まれて、スイミングスクールまで自転車で送ることに。学年で一番可愛いくて、男子に人気のある若葉。そんな若葉と仲が良い光は、すれ違う同級生たちから羨ましがられる。その中には、学年で一番喧嘩の強い赤石が!赤石から逃げようと、光は同級生の中西たちがやっている草野球に飛び入り参加をする。しかし、赤石は光を追いかけ、相手チームにピッチャーとして乱入。名門リトルリーグに所属していた赤石が光へ本気の勝負を挑む!

夏のある日。若葉は、光と夏祭りに行く約束をして、キャンプに出かける。数日後、光が何気なくつけたテレビでは高校野球が流れている。攻守交替の合間に聞こえるニュース。耳を疑う光…。身動きできない光をよそに、テレビでは高校野球が再び流れる。
第2話
中学3年生になった樹多村光。中西や赤石、青葉も同じ中学に入っていた。野球部には、女子ながら男子顔負けの実力でエースとして活躍する青葉と、キャプテンとなりチームを引っ張る赤石がいた。そして、青葉に付きまとう3年生ピッチャーの千田。
4年前。若葉にどんな男が好きなのかと聞かれた青葉は、「160キロのストレートが投げられる男。」と答える。
若葉は、光なら実現できるかもしれないと言い、そして「奪っちゃダメだからね。」とも。
同じ頃、光と中西は草野球でピッチャーの青葉と対決することに。その光景を見つめる赤石。
勝負に勝った青葉ではあるが、光の野球のセンスを認め始める。
一方、光は青葉と同じトレーニングを毎日欠かさず続けるようになるのだった。
第3話
季節は秋。野球部では引退が近い、赤石、千田たち3年生が高等部の野球部を気にし始めていた。
高等部の野球部は、昔中西と揉め事を起こした巻原たちが牛耳っており、悪い噂ばかりが流れている。
お調子者の千田は、そんな巻原たちに取り入ってもらおうと、ゴマすりに奔走するのだった。
光と中西は、小学生のときの友人と久しぶりに草野球をすることに。
マウンドには光、キャッチャーは中西。ピッチング練習で数球投げた後、中西は光にライトの守備につくように言う。
光の投げる球は、草野球のレベルを遥かに超えているためだった。そのピッチングに一目置かれ始める光。
その頃、高等部の校長室では、不敵な笑みを浮かべる二人の姿が・・・。
第4話
通学の電車で鉢合わせになる光と青葉。光の姿を見つけたとたん、青葉は他の車両に移ってしまう。車中、友人とお喋りをしていた青葉は、何気なく眺めていた窓外に強盗らしき姿を見つける。動体視力の優れた青葉だけが気づいたようなのだが・・・。
光の話をする中西と赤石。二人は光の野球の才能を認め、野球をさせようとする。赤石は、光だけでなく、中西も野球を始めるよう促すのだった。
月島バッティングセンターに、無愛想な男が現れる。ホームランを連発するバッティングに、周囲の客は唖然となるのだった。
そして、高等部を見学する一行にその男の姿が。
第5話
年末。両親が旅行に出てしまい、光はひとり家で過ごす事に。月島家では、病気の紅葉と看病をする青葉を残し、清次と一葉は田舎に帰る。 大晦日でも光、赤石、中西はトレーニングを続けていた。休み中だからということで、高等部のグランドで練習をする3人。その光景を笑いながら眺める高等部の監督。 紅葉にお粥を作ろうと、慣れない家事をする青葉。うまく作れずに悩んでいると、光が買物袋をさげてやってくる。 手際よく料理をする光。3人で年越しをすることに。 明けて元旦。赤石に連れられ、正月からトレーニングを始める光。 そして、桜に色づき、季節は春へと変わっていく・・・。