第５話　『ミルモでポン！ごおるでん』は泣ける！の巻 「ミルモでポン！ごおるでん」という２年目のシリーズが終了しました。 「ごおるでん篇」ではゲストキャラとして主人公楓達のクラスメイト転校生の江口沙織というキャラを出しました。 江口さんは初めはものすごく暗い少女で、主人公楓の明るさに次第に変わっていく、というちょっと難しい役でした。その難しい役を見事声優さんが演じてくれたおかげで江口さんは「愛されるべきキャラ」になってくれました。僕ら作っている側も思った以上に感情移入してしまいまして、少なくとも僕は「江口さんと楓の別れ」のシーンでは何度も泣きました。１年間５０本ずっと江口さんと一緒にすごしてきたからです。 最終回、楓が空港で別れる沙織に「私たちのこと絶対に忘れないでね」と叫ぶシーンがあります。それに対して沙織は「ばか！」と言います。この「ばか！」という一言は５０本付き合ってきた視聴者なら涙を流さずにいられないセリフだと思います。 「ばか」なんて言いそうもない女の子です。 それが１年たって言えるようになったんです。 成長したんです。 ２年目を作るときに定めたテーマは「成長」でした。キャラクターは成長してくれました。 そんな僕らのメッセージがつまった「ごおるでん篇」を見て 視聴者の子供たちも何らか成長してくれたらうれしいです。 すいません、 今回は仕事の「紹介」というよりか「感想」ですね。 でも、こんな泣けるほど感動できる仕事っていうことです。 この快感があるからいくら辛くてもアニメづくりはやめられないんです。 ＦＰ