「読書感想文を書くなら、物語の本で」――そんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
実は、読書感想文はノンフィクション作品(実際にあった出来事や、自然・科学・歴史など、現実の世界をもとにした作品)でも書くことができます。
動物や宇宙、歴史、伝記、科学、社会問題など、ノンフィクション書籍にはさまざまな世界が広がっているので、知らなかったことを知り、「なぜだろう?」「もっと知りたい!」という気持ちが生まれることは、ノンフィクション作品で読書感想文を書く最大の魅力とも言えます。
今回は、「作文の神様」として知られる岩下修先生に、ノンフィクションで読書感想文を書く魅力や、本の選び方、感想文を書くコツについてお話を伺いました。
さらに、岩下先生が監修した名探偵コナンゼミの「読書感想文・書き方ガイド(ノンフィクション編)」もご紹介。誰でも簡単に読書感想文を書き進められるガイドの特徴や活用方法、そしてダウンロードサイトについても記事内で紹介します。
今回お話を訊いた人/国語授業クリエイター 岩下修先生

目次
ノンフィクション作品で読書感想文を書くことの魅力とは?
読書感想文を書くなら、物語などのフィクション作品のほうが書きやすいのでは?と思う人の方が多いかもしれません。実際、「作文の神様」として知られる岩下修先生も、「ノンフィクション作品は、読書感想文に向いているというよりは、むしろ挑戦しがいがあるかもしれません」と話します。
物語の場合は、主人公の行動や心が動いた場面に注目し、「自分だったらどうするか」「同じような経験はあるか」と考えながら書き進められるため、感想文を書きやすい面もあります。
では、ノンフィクション作品で読書感想文を書くメリットとは何なのでしょうか。
ノンフィクション作品の扉を開けば、知らない世界が広がっている
ノンフィクション作品の魅力は、その「世界の広さ」です。ノンフィクションと聞くと伝記や歴史を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、そのジャンルは実にさまざまです。例えば、動物や植物、昆虫、地球、宇宙といった自然のこと。あるいは、スポーツや科学、歴史、戦争、社会問題など、人間が歩んできた営みもノンフィクションの世界です。
実は、学校の教科書で取り上げられるノンフィクション作品はほんのわずか。ところが、図書館のノンフィクションコーナーへ行くと、教科書だけでは味わえない世界が広がっています。普段の学校の授業では触れきれないテーマと出会い、「こんな世界があったんだ」「もっと知りたい」と感じることこそが、ノンフィクションを読む大きな楽しさなのです。(岩下先生)
また、岩下先生は、「今の時代だからこそ、子どもたちがノンフィクションを読む価値がある」とも話します。
テレビやインターネットにはたくさんの情報がありますが、自分から本を手に取り、未知の世界に触れる体験はまた別のもの。読書感想文は、文章を書く作業であると同時に、子どもたちが世界を広げ、自分なりの考えを育てるきっかけにもなるのです。(岩下先生)
本選びのコツは、「もっと知りたい!」という気持ちを大事にすること

では、どんな本を選べばよいのでしょうか。岩下先生は、「自分が興味を持てるものから選ぶことが大切」と話します。
低学年なら、動物や植物、昆虫など、身近な自然に興味を持つ子どもも多いでしょう。「図鑑で見たことがある」「もっと詳しく知りたい」と思えるテーマは、読書感想文にもぴったりです。
一方、高学年になると、教科書で学んだ歴史や伝記、科学技術、地球温暖化などの環境問題や社会問題に興味を持ち始める子も増えてきます。「授業で少し学んだけれど、もっと知りたい。」そんな探究心から本を選ぶのもいいかもしれません。(岩下先生)
ノンフィクション作品で書く読書感想文は、読み方次第で「自分が生み出す探究学習」に
ノンフィクション作品で読書感想文を書くときのおすすめの読み方は、本を読みながら付箋を貼ること。
例えば、
- 「びっくりした」
- 「意外だった」
- 「友達に紹介したい」
と思ったところに印を付けながら読み進めます。
ノンフィクション作品では新しい発見が多いため、付箋がたくさん付くことも珍しくありません。しかし、感想文にするときは、その中から本当に心が動いた2〜3か所に絞ることもポイントになります。
その場合は、「驚いたこと」をきっかけに、「なぜそう思ったのか」「自分ならどう考えるか」と掘り下げていく作業になりますが、それが自分だけの探究活動になり、オリジナリティの高い読書感想文が生まれていきます。
書き方がわからない!そんなときは名探偵コナンゼミの「読書感想文・書き方ガイド(ノンフィクション編)」
ノンフィクションの本を読んで、「驚いたこと」や「もっと知りたいこと」が見つかっても、それを読書感想文としてまとめるのは簡単ではありません。
「何から書けばいいの?」
「どれくらい書けばいいの?」
そんな子どもたちのために作られたのが、岩下修先生監修の名探偵コナンゼミ「読書感想文・書き方ガイド(ノンフィクション編)」です。
このガイドは、読書感想文を書くための”考える順番”が、4つのステップになっています。
いきなり原稿用紙に向かうのではなく、考える順番に沿って書き進めるだけで、自然と読書感想文が形になっていくのが特徴です。
「何を書けばいい?」を解決する4つのステップ
ガイドは、
- 1、 きっかけ
- 2、 まず心に残ったところ
- 3、一番心に残ったところ
- 4、本を読んでわかったこと
という、4つのステップに分けて構成されています。

きっかけは、自分らしさを大事に
まずは、「なぜこの本を読もうと思ったのか」というきっかけを書き出します。「動物が好きだから」「タイトルが気になったから」「最近こんな出来事があったから」など、本と自分とのつながりを振り返ることで、自分らしい読書感想文の第一歩を踏み出せます。
続いて、いよいよ、「心に残ったところ」を二カ所選び、書いていきます。ここでは、はじめに「まず心に残ったところ」を書き、次に「一番心に残ったところ」を書きます。つまり、最も伝えたいことを後半に書くのがポイントです。

心に残ったことをどう表現するか――子どもの「どんどん書ける!」を後押しする工夫
「まず心に残ったところ」と「一番心に残ったところ」を書き出すか所では、子どもが自分の気持ちを発見しやすいように、「心がうごいた」「おもしろかった」「おどろいた」など、9~10種類の感情表現が用意されています。「心に残った」という表現を、より具体的な自分の感情に当てはまる表現におきかえて使うことで、「何を伝えたいのか」がはっきりしてきます。
さらに、「○○だったのは、〜ところです。」という書き出しがあらかじめ示されているのも大きなポイントです。「驚いたのは」「不思議だったのは」と書き始めることで、「自分はどこに心が動いたのだろう」と考えやすくなり、発見を具体的な言葉へとつなげることができます。
たとえば、「驚いたのは〜」ではなく「驚いたことは〜」で書き始めると、最後が「○○ことです。」となり、「こと」が重複してリズムが崩れてしまいます。そこで、書き出しの一文を自然に始められる形にすることで、その後も書き進めやすくなるよう工夫しています。小さな点ではありますが、そのあたりも考慮して設定しています。(岩下先生)

本を読んでわかったことをまとめることで、読書感想文が自分のストーリーに
最後は、「この本から学んだこと」と「これから自分はどうしていきたいか」を考えます。本を読む前と読んだ後で、自分の考えやものの見方がどう変わったのかを振り返ることで、単なる説明文ではない、自分だけのストーリーとして読書感想文を仕上げることができます。
◆さらに!使いやすいポイント!
名探偵コナンゼミの「読書感想文・書き方ガイド」には、低学年版と中・高学年版があり、学年ごとに文字数の目安も調整されているため、段階によって「何をどれくらい書けばいいのか」がわかりやすいのもポイント。穴埋め形式で進められるので、「何を書けばいいかわからない」という子どもでも、一つひとつ質問に答えていくだけで、自然と読書感想文が完成していく仕組みです。
※ダウンロードには名探偵コナンゼミメンバー登録(無料)が必要です。
親子で取り組むからこそ、読書感想文はもっと豊かになる!親のかかわり方は?
ご紹介した「読書感想文・書き方ガイド」は、子どもの書きたい気持ちを引き出すように工夫されていますが、おうちの方が一緒に取り組むことで、その効果はさらに高まります。
できればおうちの方も同じ本を読んでほしいですね。さらに言うと、本選びから積極的に関わってほしいです。読書感想文は、文章を書く宿題であると同時に、親子で一冊の本について語り合う貴重な時間にもなるからです。(岩下先生)
読書感想文というと、「子どもが一人で取り組む宿題」というイメージがありますが、親子で同じ本を読み、「どこがおもしろかった?」「何が印象に残った?」と話し合う時間そのものが、子どもの考えを深めるきっかけになります。岩下先生がおすすめする具体的な方法を紹介しましょう。
親子で「付箋」を貼りながら読んでみよう
岩下先生がおすすめするのが、親子で本を読みながら、それぞれが心に残ったところに付箋を貼ることです。
例えば、子どもは黄色、おうちの方は青、というように色を分けて貼れば、「どこに心が動いたのか」が一目でわかります。読み終わったあとに付箋を見返しながら話し合うことで、お互いの感じ方や考え方の違いに気付くこともできます。ガイドを使って感想文を書く前に、そんな対話の時間を持つことで、「自分が本当に書きたいこと」が少しずつ見えてくるでしょう。
親は、やりすぎなくらい「ヒント」をたくさん渡してもOK

子どもが読書感想文を書いていると、「あまり口を出さないほうがいいのかな」と迷うおうちの方もいるかもしれません。しかし岩下先生は、ヒントや選択肢は、むしろ積極的に示してあげてほしいと話します。
「こんな言い方もあるね」「こういう見方もあるよ」「こんな表現もできるかもしれないね」と、子どもが考えるきっかけをたくさん用意してあげることは決して悪いことではありません。大切なのは、どの言葉を選ぶかは子ども自身に任せること。ヒントをたくさん受け取り、その中から「これが自分の言葉だ」と選ぶ経験が、自分らしい読書感想文につながっていくのです。(岩下先生)
ノンフィクションだからこそ、親子で”世界が広がる”
ノンフィクション作品には、動物や自然、科学、歴史、社会問題など、大人でも思わず「知らなかった」と驚く内容がたくさんあります。だからこそ、親子で同じ本を読む時間は、「教える・教わる」という関係ではなく、一緒に新しい世界を発見する時間になります。
「こんな生き物がいるんだね。」
「ニュースで見た話には、こんな背景があったんだ。」
そんな会話を交わしながら、お互いに気付いたことを伝え合うことで、親子で新しい学びや発見が生まれます。
そうした時間を親子で共有できることは、ウェルビーイングにもつながりますよね。読書感想文を書くことだけが目的ではなく、一冊の本を通して親子で世界を広げ、お互いの考えを知る。さらに、これからの自分のことを考えてみる。その時間こそが、かけがえのない思い出になるのかもしれません。(岩下先生)
今すぐ名探偵コナンゼミ公式サイトで「読書感想文・書き方ガイド(ノンフィクション編)」をダウンロード!
ノンフィクション作品には、教科書だけでは出会えない世界が広がっています。そして、その世界を知り、「驚いたこと」や「もっと知りたい」と思ったことを、自分の言葉で表現することが、読書感想文の醍醐味です。
岩下修先生監修の、名探偵コナンゼミ「読書感想文・書き方ガイド(ノンフィクション編)」なら、読書を通して見つけた発見や気付きを整理しながら、自分らしい読書感想文づくりを進められます。
今年の夏は、ぜひ親子でノンフィクション作品を読み、新しい世界との出会いを楽しみながら、読書感想文に取り組んでみませんか。
▼名探偵コナンゼミ「読書感想文・書き方ガイド(ノンフィクション編)」のダウンロードはこちら
※ダウンロードには名探偵コナンゼミメンバー登録(無料)が必要です。






